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自分だけの「スキル」を作ってみる — コピペで使えるテンプレート

Skills(スキル)とは何か で、「決まったやり方を得意技として AI に覚えさせるしくみ」を紹介しました。 今回は、その一歩先。 自分だけのスキルを、実際に作ってみます。

身構えなくて大丈夫です。 スキルの正体は、テキストファイル 1 つ。 この記事に、そのままコピペして使えるテンプレートと記入例を用意しました。

スキルの中身。名前・説明(いつ使うか)・本文(やり方)の3つ。ファイルは .claude/skills/(名前)/SKILL.md に置く。

スキルはファイル 1 つ

スキルの中身は、SKILL.md という 1 枚のファイルです。 構成は、たった 3 つ。

  • 名前:このスキルの呼び名
  • 説明:いつ使うか(=呼び出しの合図)
  • 本文:やり方・手順・守ってほしいこと

このうち、いちばん大事なのが 説明 です。 AI はこの説明を読んで、「今の作業にこのスキルを使うべきか」を判断します。 「いつ使うか」を具体的に書くほど、ちょうどいい場面で自動的に働いてくれます。

コピペできるテンプレート

まずは、空のテンプレートです。 これをコピーして、中身を自分の用途に書き換えるだけで、スキルが 1 つできます。

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name: my-skill
description: このスキルが何をするか、そして「いつ使うか」を一文で。ここが呼び出しの判断材料になる。
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# (スキルの名前)

## いつ使う
- どんな場面でこのスキルを使ってほしいか
- 具体的なきっかけを書く

## やり方
1. 最初にやること
2. 次にやること
3. 仕上げにやること

## 守ること
- してほしいこと
- してほしくないこと

--- で囲んだ上の部分が「名前」と「説明」、その下が「本文」です。 むずかしい記号はこれだけ。あとはふつうの文章で構いません。

記入例:メール返信を整えるスキル

空のままだとイメージしづらいので、一例を埋めてみます。 「そっけない下書きを、ていねいな返信に整える」スキルです。

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name: mail-reply
description: メールの下書きや箇条書きのメモを、取引先に送れるていねいな返信文に整えるスキル。メール返信を書く・整えるときに使う。
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# メール返信を整えるスキル

## いつ使う
- メールの返信文を作る・整えたいとき
- そっけない下書きを、ていねいな文面にしたいとき

## やり方
1. 相手との関係(社内・取引先など)に合わせた敬語にする
2. 結論を先に、理由をあとに置く
3. 最後に一文、お礼か気づかいを添える

## 守ること
- 200 字程度に収め、長くしすぎない
- 相手の会社名や個人名は、指定がなければ勝手に足さない

このくらいの具体さで十分です。 実際に使ってみて、物足りなければ少しずつ書き足していけば大丈夫。

置き方と使い方

作った SKILL.md は、次の場所に置きます。

  • そのプロジェクトだけで使う → .claude/skills/(名前)/SKILL.md
  • どのプロジェクトでも使う → ~/.claude/skills/(名前)/SKILL.md

たとえば上の例なら、~/.claude/skills/mail-reply/SKILL.md です。 フォルダ名とファイルの置き場所さえ合っていれば、あとは関連する作業のときに、AI が自動で使ってくれます。 毎回「このスキルを使って」と頼む必要はありません。

置き場所や設定ファイルの考え方は、CLAUDE.md とは何か とも通じるところがあります。

スキルを使わない人へ:そのままプロンプトでもいい

「Claude Code は使っていないんだけど」という人も、心配いりません。 スキルの中身は、そのままふつうのチャットに貼り付けても効きます。

上の記入例の本文を、そのままチャット欄に貼って、続けて用件を書くだけ。 「得意技を覚えさせる」形にしなくても、「毎回貼る決まり文句」として使えます。

まずはプロンプトとして貼って試し、気に入ったらファイルにして常駐させる。 この順番なら、無理なく始められます。 プロンプトそのもののコツは AI への頼み方 にまとめています。

実際に作ってみて — このブログで使っているスキル

えらそうに書いていますが、私も最初からうまく作れたわけではありません。

このブログでも、実際にいくつか自分用のスキルを作って使っています。

  • 記事の書き方(トーンや構成)をそろえる執筆用スキル
  • 記事に載せる図(Mermaid)を描くスキル
  • サムネイルの背景を画像 AI で作るスキル

とくにサムネ用スキルでは、正直に告白するとやらかしました

新しい記事を書いたのに、サムネの背景を作るのを忘れて公開してしまい、その 1 本だけ他の記事とデザインがそろわなかったのです。

原因は、スキルの「いつ使うか」がぼんやりしていたこと。

そこで説明を 「新しい記事を足したら必ず実行する」 と言い切る形に直し、執筆用スキルのチェックリストからも呼ぶようにしたら、二度と忘れなくなりました。

もう一つ、そのスキルを動かした初回は、必要な部品(画像 AI 用のライブラリ)が抜けていてエラーで止まりました。

別の作業でパッケージを整理したときに、いつのまにか消えていたのです。

これも「動かす前にこれを入れ直す」と手順に一行足しただけで解決しました。

スキルは、完璧に作るより「使って詰まった所を一言ずつ足す」のが、いちばん早く仕上がります。

この失敗のおかげで、次にお伝えするコツは、どれも実際に効いたものです。

うまく作るコツ

スキルは小さく作って育てる。まずプロンプトとして貼って試す→気に入ったらファイルにする→使いながら一言ずつ足す。

説明(description)に力を入れる くり返しになりますが、ここが呼び出しの合図です。 「何をするか」だけでなく「いつ使うか」を必ず入れます。

手順は短い箇条書きで 長い文章より、番号つきの短い手順のほうが、AI は正確に従います。

「守ること」に、してほしくないことも書く 「勝手に名前を足さない」のような禁止事項は、地味ですがよく効きます。

まず小さく作って、育てる 最初から完璧を目指さないこと。 使いながら「ここが惜しい」を一つずつ足していくのが、いちばん早く仕上がります。

まとめ

スキルは、テキストファイル 1 つ。 名前・説明・本文の 3 つを、ふつうの日本語で書くだけで作れます。 コピペして、用途に書き換えて、置くだけ。

うまくいかなくても大丈夫。 まずはプロンプトとして貼って試し、気に入ったらファイルにする。 その一歩から、自分だけの「得意技」を AI に持たせていけます。

スキルの全体像をおさらいしたくなったら、Skills(スキル)とは何か に戻ってみてください。 実際にスキルを組み合わせてブログを運営している例は、このブログを回している自作スキル にまとめています。