AI に引用されるのはいつ? 今月始めたブログは「引用ゼロ」、7年目の会社サイトはされる
「GEO」「AI に引用される」という言葉を、最近やたら見かけます。
きっかけは、このブログの Search Console(検索の成績表)を眺めていたときでした。
linksurge geo引用最適化分析 という、見慣れないクエリが表示回数に出ていたのです。
調べると、これは楽天グループが出した AI 検索向けの分析ツールの機能名でした。 世間が GEO で沸いていて、その話題の一部として、うちのブログもちょっとだけ引っかかり始めた、ということのようです。
「おっ、うちも GEO の波に乗り始めた?」と一瞬うれしくなりました。
でも、数字をよく見て、すぐに冷静になりました。
この記事では、GEO で世間は盛り上がっているけれど、立ち上げたばかりのサイトの実測はどうなのかを、正直な数字で共有します。 そして、同じ私が運営する「引用されている会社サイト」と比べて、何が両者を分けているのかを掘り下げます。
Search Console に出た「GEO」の実データ
まず、うちのブログの現在地です。
GEO っぽいクエリが Search Console に出ていたので、そのまま並べてみます。
| 検索クエリ | クリック | 表示回数 |
|---|---|---|
| linksurge geo引用最適化分析 | 0 | 3 |
| skillsとはなにか | 0 | 1 |
| linksurge aio引用サイトランキング | 0 | ごくわずか |
表示回数が 1〜3。 クリックは、すべて 0 です。
表示回数というのは「検索結果のどこかに、うちのページが並んだ回数」のこと。 クリック 0 は、並んではいるけれど、誰にも押されていないという意味です。
しかも 3 つのうち 2 つは、linksurge というツールの名前が入ったクエリ。
これで検索する人はそのツールを使いたい人なので、うちの初心者向けブログに来ても用は足りません。
唯一うれしかったのは skillsとはなにか でした。
これは以前書いた Claude のスキルの記事が、かすかに拾われたものだと思います。
いずれにしても、この数字が「GEO で沸いているうちのブログ」の等身大です。 盛りようがありません。
このブログは、AI に一度も引用されていない
もっと正直に書きます。
GEO のゴールは「AI の回答に、出典として名前を出してもらう」ことです。 その観点で言うと、このブログは今のところ AI に一度も引用されていません。
ChatGPT や Google の AI Overviews(検索結果の上に出る AI のまとめ)に、yasashiibai.com が出てきたのを、私はまだ一度も見ていません。
表示回数はかすかに付く。でも引用はゼロ。
これが、今月立ち上げたばかりのサイトのリアルです。
GEO のノウハウ記事を読むと「こうすれば引用される」とたくさん書いてあります。 それ自体は正しいのですが、立ち上げ直後は、やることをやってもすぐには引用されない。 まずこの前提を、正直に置いておきたいのです。
一方、会社のサイトは AI にゴリゴリ引用される
ここで話が反転します。
私は本業のかたわら、HTML 未経験から自作した会社の技術サイトを運営しています。 製造業の現場で積み上げた、故障解析や測定の知見をまとめたサイトです。
そのサイトは、AI にゴリゴリ引用されます。
AI に専門的なことを聞くと、回答の出典として会社サイトの名前が出てくる。 このブログが引用ゼロなのとは、まるで逆の状況です。
同じ人間が、同じ調子で書いているのに、片方は引用され、片方はされない。 この差はどこから来るのか。ここがこの記事のいちばんおもしろいところでした。
引用を分けたのは「新しさ」ではなかった
最初に疑ったのは「サイトの古さ」です。
会社サイトは歴が長いから引用され、うちのブログは新しいから引用されない。 そう考えるのが自然に思えます。
ところが、調べてみると話はそう単純ではありませんでした。
会社サイトで実際に引用されているページは、今年の 5 月に作ったばかりなのです。 ページ単体で見れば、うちのブログと大差ない「新入り」です。
では何が違うのか。 そのページが乗っているドメイン(サイトの土台)が、7 年ものだという点でした。
7 年ぶん積み上げた信頼のある土台の上に、5 月に一次情報のページを足した。 だから、ページ自体は新しくても引用される。
一方、このブログは今月立てたばかりの新規ドメインです。 土台の信頼が、まだ文字どおりゼロ。 だから一次情報を書いても、AI はまだ出典として選んでくれません。
引用を分けるのは「新しさ」ではなく、「信頼のある土台 × 一次情報」の掛け算だったわけです。 どちらかがゼロだと、掛け算なので結果もゼロになります。
会社サイトは「土台 7 年 × 一次情報あり」で引用される。 このブログは「土台ほぼゼロ × 一次情報これから」で、まだ引用されない。 そう並べると、腑に落ちました。
では、始めたばかりの私たちは何をすればいいか
このブログを読んでくださっている方の多くは、たぶん「新しく始めた側」だと思います。 私と同じ立場です。
落ち込む話ではありません。やることは、はっきりしています。
焦らないこと。 立ち上げ直後に引用されないのは、実力不足ではなく、単に土台の信頼がまだ育っていないだけです。数か月〜の時間がかかる前提で構えると、気が楽になります。
一次情報を、今から貯めること。 掛け算のもう片方です。実際に試した手順、詰まった箇所、計測した数字、失敗談。AI が生成できない「自分だけの中身」だけが、いずれ引用の理由になります。まさにこの記事の「0 クリック 3 表示」みたいな、盛っていない実測がそれにあたります。
書き方を整えること。 結論を見出しの直後に置く、箇条書きより表にする、質問形の見出しにする。ここは具体的な工夫があるので、AI に引用されるサイトにする 4 つの工夫にまとめました。この記事と対で読むと、地図がつながります。
そして、育ち具合は数字で見守れます。 Search Console の入れ方と読み方は 記事を公開したら最初にやることにあります。 うちみたいに「0 クリック 3 表示」から始まって、少しずつ表示回数が増えていくのを、気長に眺めていきましょう。
まとめ
GEO で世間は沸いていますが、立ち上げたばかりのサイトの実測は地味です。
- このブログの GEO 系クエリは 0 クリック / 表示回数 1〜3。AI 引用はまだゼロ
- 同じ私の会社サイトは AI にゴリゴリ引用される
- 引用されているそのページは、実は 5 月に作ったばかり。効いているのは 7 年もののドメインの信頼
- つまり引用の鍵は「新しさ」ではなく、「信頼のある土台 × 一次情報」の掛け算
だから、始めたばかりでも悲観しなくて大丈夫です。
いま引用されないのは、まだ土台が育っていないだけ。 一次情報を淡々と積みながら、土台が育つのを待つ。
まずは 1 記事、自分にしか書けない一次情報を 1 つ入れることから始めてみてください。 うちのブログも、そこからのスタートです。